2024年6月吉日
会長挨拶
工藤教和
みなさん、こんにちは。
当会の目的である「会員間の親睦と連絡」の柱となる総会・懇親会を去る6月1日に三田キャンパスのザ・カフェテリアで開きました。当日はアクセスの良さに加え天候にも恵まれ、多くの会員の皆様に参加をいただきました。役員一同深く感謝いたします。会の終了間際まで様々な話題で盛り上がり、確実にパンデミック以前の状態に戻ってきたように思います。当日の様子の紹介を兼ねてご挨拶を申し上げます。
会では池田常任理事と4月に就任された松田塾監局長から義塾の近況についてのお話をいただきました。とくに最近公開された2023年度事業報告・財務情報からうかがわれる義塾財政の好転について、これが一時的なものなのか傾向的なものなのかを説明していただきました。お話の中では、塾長を先頭に精力的に取り組まれている収入増を目指す活動の成果が紹介されました。しかし、施設・設備の必要な更新のためにはまだまだ足りない状況にあることも併せて報告されました。厳しさを増す私学をめぐる環境の中にあって、財務基盤を強化しつつ日本の教育・研究・医療を先導しようとする義塾の姿勢についての理解を深めることができました。
今回も218名という大勢の方から「近況報告」をいただきました。「近況報告」は会員相互の消息を確かめ合う貴重な場となっています。懇親会でもこの「近況報告」をもとに話が弾む場面が多く見受けられました。また、高齢者が物心ともに豊かな生活を送るためには何が必要かという大きなテーマから義塾在職中の笑えるエピソードの披露に至るまで話題が尽きない楽しい時間を過ごすことができました。
中東での戦闘激化による人道危機、一昨年来のロシアのウクライナ侵攻に始まる世界の分断の深刻化、これらによってさらに明らかになった日本経済の構造的な弱点とそれに起因する物価の高騰、異常気象による生鮮食品価格の急騰等々、収入の道が限られている高齢者にとっては心穏やかに過ごせない日々が続いています。このような時だからこそ、義塾という職場経験を共有する者たちが集い、旧交を温めるとともに将来についても想いをはせる、一つの気持ちがやすらぐ場としての本会の意義があるように思います。皆様の周りで未加入の方がいらっしゃいましたら、ぜひ積極的なお声がけをお願いします。
秋季総会・懇親会開催の場所について、皆様からの希望が多い信濃町での可能性も模索してきましたが、今年の秋については10月26日に日吉の「グリーンズマルシェ」で開催することになりました。どうぞ皆様お誘い合わせの上ご参集ください。皆様との再会を楽しみしております。
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