2025年6月2日
会長挨拶
工藤教和
当会最大のイベントである総会・懇親会を5月31日に、あいにくの悪天候にもかかわらずコロナ禍後最高の人数となる参加者を迎えて、信濃町キャンパス北里講堂で開催することができました。実に5年半ぶりの信濃町キャンパスでの開催でした。これが実現したのも義塾執行部のご理解と病院・信濃町キャンパス事務当局の貴重なご助言のおかげです。あらためてお礼を申し上げます。久しぶりに参加された方も多く話が弾み、あっという間に会のお開きを迎えてしまいました。当日の様子の紹介を兼ねてご挨拶を申し上げます。
会ではご来賓として義塾新執行部の当会担当になる岡田英史常任理事を古田正病院事務局長とともにお迎えし義塾の近況などのお話をいただきました。古田病院事務局長からは、診療報酬や薬価に大きな圧力がかかる現在の厳しい医療環境の中で、大学病院が国民の健康とQOLを守り向上させるために診療連携の推進など様々な工夫をして奮闘されている様子が紹介されました。ご都合により途中から参加された岡田常任理事からは新執行部が態勢を整え義塾の将来像の構築と実現に向けて精力的に取り組まれるとの力強い意思表示をうかがいました。当会が退職後も義塾執行部から直接お話をお聞きし、退職者として義塾の発展のために何ができるかを考える大変貴重な機会であることを再認識しました。
久しぶりに参加された長島昭会員の発声による乾杯の後、あちこちに談笑の輪ができる和やかな雰囲気で懇親会が始まりました。今回も194名という大勢の方から「近況報告」をいただきました。「近況報告」は会員相互の消息を確かめ合う大切な場となっています。懇親会でもこの「近況報告」をもとに話が始まる場面も多くありました。今後もこの「近況報告」の充実に力を入れようと思っておりますのでよろしくご協力ください。お仕事から完全に引退された方からは今打ち込んでいる趣味のお話、お仕事を続けられている方からはお仕事の楽しさなどなど話題が尽きない楽しい時間を過ごすことができました。
中東での目を覆うような人道危機、3年越しのロシアのウクライナ侵攻による戦闘の激化、アメリカ合衆国の国内事情にも端を発する世界の不安定化、国内では物価の高騰や異常気象による生鮮食品価格の急騰等々、収入の道が限られている高齢者にとっては心穏やかに過ごせない日々が続いています。このような時だからこそ、義塾という職場経験を共有する者たちが集い、旧交を温めるとともに将来についても想いをはせる、気持ちがやすらぐ一つの場としての本会の意義があるように思います。皆様の周りで未加入の方がいらっしゃいましたら、ぜひ積極的なお声がけをお願いします。
今年の秋は10月25日に三田「ザ・カフェテリア」で総会・懇親会を開催することになりました。どうぞ皆様お誘い合わせの上ご参集ください。皆様との再会を楽しみしております。
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