2024年11月1日
会長挨拶
工藤教和
ようやく秋を感じさせるようになった10月26日、日吉キャンパスのグリーンズマルシェで総会・懇親会を開き 「会員間の親睦と連絡」(規約)の機会をもつことができました。アクセスに不便を感じられる方々もいらっしゃる中で多くの会員の皆さまに参加をいただきました。役員一同深く感謝しております。今回残念ながらご欠席された会員の皆さまに当日の様子をお伝えすることも兼ねて挨拶を申し上げます。
会では池田常任理事と松田塾監局長から義塾の近況についてのお話をうかがいました。池田常任理事からは、学修者の視点をも取り込み不断の教育改革を図ろうとする「教学マネジメント推進センター」や国際環境の変化に応じた留学生の研究や学修への配慮などが紹介されました。また、今年久しぶりになされたベースアップに関連する人事労務担当常任理事としてのご苦労についてのお話もありました。松田塾監局長からは義塾の現況を塾員により身近に知ってもらうための広報活動の工夫などが披露されました。当日は衆議院選挙の前日でした。地球温暖化の加速、AI技術の急速な伸展、世界人口の膨張と減少の併存など人間社会が総力を挙げて取り組まねばならない重要課題が山積しているにもかかわらず、やむを得ないとはいえ短期的な視点からの対策に終始した選挙戦でした。「再生医療リサーチセンター」や「AIセンター」の開設など長期的な展望に立っての教育・研究・医療を先導しようとする「民の力」、義塾への期待がますます高まっているように思います。
今回も194名という大勢の方から「近況報告」をいただきました。高齢化が進んでいることもあって、お元気に現役として活躍されている方、趣味に勤しんでいる方がいらっしゃる一方で、残念ながら体調のすぐれない方の数が増えてきている感じがします。たとえ出席できなくとも「近況報告」から会員相互の消息を確かめ合っていただければと思っています。今後も工夫してこのような場を充実させて行きたいと思いますので是非ともご活用ください。懇親会では義塾在職中の思い出話や熱中している趣味の話まで終了間際まで話題が尽きない楽しい時間をもつことができました。義塾執行部と親しく懇談できるのも当会ならではのことです。
国内では物価の高騰、異常気象による生鮮食品価格の急騰、国外ではますます深刻化する世界の分断と人道危機、高齢者にとっては心穏やかに過ごせない日々が続いています。このような時だからこそ、義塾という職場経験を共有する者たちが集い、旧交を温め合い未来への思いをはせることができる場としての本会の意義があるように思います。皆様の周りで未加入の方がいらっしゃいましたら、ぜひ積極的なお声がけをお願いします。
来年の春季総会・懇親会開催の場所について課題だった信濃町での開催(5月下旬から6月初旬の土曜日)のめどが立ちつつあります。あらためてご案内を差し上げますがどうぞ皆さまお誘い合わせの上ご参集ください。再会を楽しみしております。
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